函高専と知内町連携協定、ニラで商品開発へ
update 2014/9/10 10:12
函館高専(岩熊敏夫校長)と知内町が、知内のブランドニラ「北の華」に含まれる有効成分の商品化に向けた研究を本格化させる。9日、両者が連携協定を結び、組織的な連携を進めることを確認。ニラの抽出物から医薬品や食品分野での製品開発を目指す。
函館高専は3年前から知内産ニラを提供してもらい、物質環境工学科の清野晃之准教授が中心となって成分分析の研究を続けてきた。ニラは硫黄を含んだアミノ酸を含んでおり、抗がん作用も報告されている。ニラに含まれる有効成分の商品は開発されていないという。
調印式が函館高専であり、岩熊校長と大野幸孝町長が協定書に署名し、握手を交わした。岩熊校長は「ニラから機能性成分を取り出せることが分かったので、産学官が連携してもっと発展させたい。産業に結び付けるのが目標」と話した。大野町長は「ニラの付加価値を高め、商品化に向けて取り組んでいく。(実現すれば)別の形で町としてニラをPRできる」と期待を込めた。
知内は道内一のニラ産地で、今年は1750トンの出荷を見込む。生産額は約10億円。
函館高専によると、道南の自治体との連携協定は七飯町、函館市に続き知内町が3つ目。これまでは環境や防災、教育などを目的にしており、農工連携の推進を目指したケースは今回が初めて。
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