世界遺産登録へ助言 ユネスコ関係者ら視察
update 2014/9/9 10:10
「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の登録推進本部が行う国際的合意形成促進事業の一環として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の関係者らが8日、同遺跡群の構成資産となっている函館市の垣ノ島遺跡、森町の鷲ノ木遺跡を視察した。担当者に熱心に質問し、登録に向けてアドバイスを送った。
縄文遺跡の価値について国際的な視点から助言をもらうとともに、国内外への浸透を図ることが目的。同事業では2012年9月にも国際記念物遺跡会議(ICOMOS=イコモス)の考古学遺産管理委員会の委員らが訪れており、今回はユネスコメキシコ事務所長のヌリア・サンズ氏が訪れた。
このうち、垣ノ島遺跡は市縄文文化交流センターの阿部千春館長が説明。長さ約150bに及ぶ盛土遺構を視察するとともに、同センターで展示している道内唯一の国宝「中空土偶」などを見て回った。サンズ氏は阿部館長に「海底の調査はしたのか」「土地の所有権はどうなっているのか」などと次々と質問、「25〜30aと浅い場所から出土していることに驚いた」と話していた。
一行は10日までに4道県(北海道、青森、秋田、岩手)の構成資産を視察、13日には秋田市内で国際会議とシンポジウムを行う。
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