市立函館高校が短歌甲子園で3位 個人でも入賞
update 2014/9/5 10:13
市立函館高校文芸部(春菜孝明部長、部員6人)が、石川啄木の出身地盛岡市で開かれた第9回全国高校生短歌大会「短歌甲子園2014」(8月28〜30日、実行委主催)で、過去最高の団体3位を受賞した。また、話題作品賞に春菜君(18)=3年=の作品が選ばれた。
市函からは春菜君をはじめ、1年の冨坂大樹君(15)、土肥彩音さん(15)、補欠として林佑君(16)が出場した。全国の36チームが参加した団体戦は、各校3人が1首ずつ詠み上げ、5人の審査員が判定して勝敗を競うトーナメント戦で、先に2本取ったチームが勝ち上がる。
市函は決勝トーナメント2回戦で昨年の優勝校、旭川商業高と対戦。両校が1本ずつ取り、大将を務めた土肥さんが「積」を題に「渦巻いた本音を一つ口に出す崩れる音が積み木のようで」と詠み、勝利を収めて準決勝に進んだ。土肥さんは「大将を任せてもらったこともあり、とにかく頑張ろうと思った。勝てたときは本当にうれしかった」と振り返る。優勝校と当たった準決勝で惜しくも敗れたが、初出場のメンバーで快挙を達成し「日ごろの練習の成果が出せた」と声をそろえる。
全作品の中から選出される話題作品賞を取った春菜君は「遠」を題に、夜も寝巻き姿で仕事に励む尊敬する父の姿も、いずれ親元を遠く離れ、忘れてしまうのだろうという思いを「これからは父の背中が遠くへと寝巻き姿も忘れてゆくか」と詠んだ。「最善を尽くしたつもりだったが、選ばれるとは思わず驚いた。評価されたことが素直にうれしい」と笑顔を見せる。
顧問の佐藤和範教諭(48)は「大金星だと思う。よく頑張ってくれた」と健闘をたたえる。
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