土曜授業導入目指し北斗市が施行へ
update 2014/9/4 10:07
【北斗】北斗市教育委員会は小中学校の土曜授業導入に向け、検討を進めている。各校ともこの2学期中に1、2回程度、土曜授業を試行する。市教委は各校の試行結果や実情を検証したうえで、来年度にも土曜授業を導入したい考えだ。
土曜授業については昨年11月の学校教育法施行規則の一部改正で、各自治体教委が必要と認める場合に実施できるようになった。従来は「特別の必要」がある場合を除き、土曜は休業日と定めた。
2002年度から実施された学校の完全週5日制では、学校・家庭・地域の三者が役割分担し、社会全体で子どもを育てることを基本理念としている。その理念に沿えば、土曜日は町内会など地域交流活動や家庭で過ごすことになるが、近年、全国的な課題として土曜日が有意義に活用されていないとの指摘がある。
市教委はこうした国の動向を見据えながら、基本理念を見つめ直す方策の一つとして土曜授業の導入を検討する。
市教委によると、近年、”脱ゆとり教育”が進む中、主要科目の授業確保のため、行事や地域と触れ合う活動を削っている小中学校もあり、「例えば、既存の行事や特別活動、総合的な学習の時間などを土曜に実施し、その空いた時間で(授業の遅れなどの)課題解決に活用できるのでは」とする。
各校とも市教委の意向を受け、2学期に土曜授業を計画。今ところ16校中8校がすでに内容を決定し、残り8校が実施に向けて検討中だ。北斗久根別小は6日、地域住民を招いた防災学習と海浜清掃を行い、北斗大野小は10月4日に専門家を招き、食育と放射能を題材とした学習を予定している。
土曜授業に対し、永田裕教育長は「各学校の考え方を尊重しながら、社会全体で子どもを育てるという本来の目的に沿った教育活動を進めたい」と話す。
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