来場者、実験に夢中 科学祭閉幕
update 2014/9/1 10:28
はこだて国際科学祭2014(サイエンスサポート函館主催)は8月31日、五稜郭タワーアトリウムで最終日を迎えた。訪れた多くの市民や観光客は、楽しい科学実験やサイエンスショーを満喫した。
実験や展示などを通じて、科学の楽しさを知ってもらうのが狙いで、今年で6回目。8月23日から9日間にわたり、市内各地で「健康」をテーマにした多彩なイベントを展開。最終日は「科学屋台」と「Mr・マサックサイエンスショー」が行われ、来場者を楽しませた。
科学屋台には、道立総合研究機構道南農業試験場などから3ブースが出展。同試験場は、紫サツマイモの色素「アントシアニン」を酸性・アルカリ性の水溶液と混ぜることで色が変わる実験を紹介した。スタッフが「アントシアニンは、肝機能改善や血圧上昇抑制といった効果が期待されるポリフェノールの仲間」と説明。参加者は、pH(酸性・アルカリ性の度合い)が違う水溶液に、アントシアニン含有溶液を注入して「黄色」や「緑色」に変色する様子を楽しんだ。藤原葵生君(6)は「色が変わる実験は面白かった」と笑顔だった。
ショーでは、青森県立弘前実業高の教諭工藤貴正さんがスプーン曲げや感熱紙を使った透視マジックなどを披露。また、指名を受けた観客が壇上し、マジックに参加する場面もあり、軽快なトークでのネタばらしに、会場は笑いと拍手で包まれた。マジックを体験した佐藤唯衣さん(9)=柏野小3年=は「目の前でスプーンがくにゃくにゃ曲がり、とても不思議だった」と目を輝かせた。
このほか、体に良い海藻のねばねば成分から人工イクラを作る実験や木のシール作り、手回しオルガンの演奏会もあり、来場者は思い思いの時間を過ごした。
サイエンスサポート函館のコーディネーター、金森晶作さん(35)は「今年は、函館市国際水産・海洋総合研究センターや競馬場など新しい会場でイベントを開催することができて良かった。来年は『環境』に視点を置き、地域に根差した問題提起ができれば」と抱負を語った。
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