市民ら批判や撤回求める声…北電再値上げ 函館で説明

update 2014/8/31 10:21


 北海道電力は30日、函館市千歳町の同社函館支店で電気料金の再値上げに関する一般者説明会を開いた。午前と午後合わせて33人が参加。泊発電所の長期停止により、経営状況が急激に悪化したことを説明し、10月からの料金値上げに理解を求めた。質疑では北電の対応を批判する声や、「こんなに値上げをされたら生活が立ち行かなくなる」と値上げの撤回を求める悲痛な声が上がった。

 冒頭で今野満支店長が「昨年の値上げに続き、さらなるご負担をお願いすることとなり、深くおわびします」と陳謝。続けて担当者が値上げ申請の理由やコスト削減の取り組みについて述べた上で、「泊原発が再稼働した際は、可能な限りすみやかに料金を値下げしたい」とした。

 午前の説明会ではその後、節電方法を説明する予定だったが、参加者から「もう節電は十分やっている」「聞きたいことがたくさんある」という声が相次いだため、急きょ質疑応答に移った。

 質疑では「値上げ率が大きすぎる。企業努力でもっと抑えるべきだ」「原発の再稼働ありきで考えているが、安全を保障できるのか」などと批判が集中した。

 また、説明会の開催についても「国に申請する前に説明会を開くのが筋だ」「たったこれだけの参加者に説明するだけでいいのか」と厳しい意見が寄せられた。

 参加した無職の山田靖子さん(62)は「生活を切り詰め、節電も十分やっている。灯油も上がるし、年金生活者はどうしたらいいのか」とため息をもらした。

 また、無職の村井一夫さん(66)は「一方的な説明で、質問の回答もきちんと返ってこない。すれ違いのような説明会だった」と不満の表情で話した。

提供 - 函館新聞社

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