「海王丸」3年ぶり寄港

update 2014/8/30 10:11


 独立行政法人航海訓練所(横浜市)の大型練習帆船「海王丸」(2556トン)が29日、函館港に寄港した。2011年以来通算8回目で、小樽海上技術学校などの実習生115人を含む計167人が航海実習中。9月3日まで西埠頭(ふとう)に停泊する。

 同船は1989年に就航。全長110メートル、全幅13・8メートルで、4本のマストのうち、メーンマストは甲板から約43メートルの高さがあり、計36枚の帆(セイル)を広げることができる。

 7月1日から続く航海実習中で、9月10日に東京で下船する予定。石狩湾新港でのイベントに参加した後、函館に寄港し、入港時にはカメラを構えた市民らが出迎えた。

 実習生のうち、林翔太さん(19)、藤本旭さん(19)、吉田允さん(19)は函館出身。3人は中学卒業後、小樽海技学校に進学した。同校の課程を修了し、現在、4級海技士の資格取得の試験に向けて、乗船実習科で経験を積んでいる。

 これまでの航海実習で函館に寄港したことはなく、「久々の光景が懐かしかった」「沖からの夜景がきれいに見えた」と喜んだ。

 3人とも仲間に支えられ充実した学生生活を送ることができたと振り返る。試験後は、それぞれ海上輸送業者への就職が決まっているといい、「残り少ない実習期間も技術習得に取り組み、就職後に生かしたい」などと話していた。

 出港は3日午前11時を予定。一般公開、セイルドリルなどのイベントはない。

提供 - 函館新聞社

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