ハタハタ漁復活願う 藻場作り順調
update 2014/8/29 10:20
【森】ハタハタの漁獲量の復活を目指した、森町砂原地区の海藻の群落(藻場)作り事業が順調に進んでいる。ハタハタが産卵場所として好む海藻「ウガノモク」の幼体をコンクリートブロックにつけて海中に沈め、繁殖させる取り組み。工事は今年度中の完成を予定しており、同地区の関係者は期待を寄せている。
森町の砂原漁業協同組合によると、ハタハタの水揚げは減少が目立ち、昨年度は最盛期の4分の1以下の26dまで落ち込んだ。
同漁協と渡島総合振興局は、藻場造成事業を手掛ける共和コンクリート・海藻技術研究所(函館市弁天町、北山進一所長)と連携し、2012年から本格的にウガノモクの群落作り事業に着手した。
海藻は同研究所で2〜3aの幼体になるまで育てた後、コンクリートブロックに移植。同地区の岸から200bほど離れた浅瀬に1200基のブロックを設置する計画で、このうち726基の施工が今年4月までに完了した。 同研究所が7月に行った調査では、ウガノモクが約1bまで順調に成長している姿が確認できたという。北山所長は「ハタハタが産卵できる環境は整いつつある。あとは群れがやってくるのを待つだけ」と話す。
群落作りは当初、来年度の完成を予定していたが、予算を確保できたため、今年度中に前倒しできる見通しとなった。
同漁協の小島力総務部長(47)は「今はカレイ漁に頼るしかないが、事業が成功すれば漁の選択肢が広がり、みんなが恩恵を受けられる」と期待している。
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