鹿部の地熱 活用へ本格化 道経産局支援事業に採択
update 2014/8/17 10:13
【鹿部】漁業関係者ら町内外の有志でつくる「鹿部地中熱事業化検討協議会」(千葉光義会長)は今秋、町内の温泉資源の新たな活用策を探る活動を本格化させる。同協議会の活動が15日、北海道経済産業局の「地熱開発理解促進関連事業」に採択され、活動の予算確保にめどが立った。今後、住民向けのワークショップや勉強会などを開き、地熱開発に対する理解を広めていく。
同協議会のメンバーの1人が昨年、室蘭工大環境科学・防災研究センターとともに町内鹿部の間歇泉そばの地下調査を実施。地下100メートルほどの地点で水温が98度あり、地熱発電など有効な活用ができると判断した。
この調査結果に基づいて、昨年11月、協議会を発足させ、同センターの協力を受けながら活用策の検討を始めた。今年6月、札幌の民間シンクタンクとともに同経産局に補助金を申請し、採択された。
この補助事業は、地熱の有効利用で地域振興を目指す活動を支援し、同協議会には約1000万円の配分を決定。来年3月末まで先進地の調査や勉強会の開催、次年度以降の計画検討などを進めていく。
協議会の構想では、基幹産業の漁業への有効活用策や地熱発電の開発も視野に入れている。改行 同センターの河内邦夫助教は「温泉がポンプを使わず自噴している点、浅い地点でも高温の温水を取り出せる点は大きなメリット」と指摘し、「大学として地域に貢献できる成果を挙げていきたい」と協議会を後押し。千葉会長は「今回の採択で具体的な活動の一歩を踏み出せる。次世代のことを考え、いろいろな助言を受けながら活用策を考えていきたい」と話した。
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