「てくてくはこだて」好評

update 2014/8/15 10:34


 函館に精通したまちあるきガイドが名所を紹介する「てくてくはこだて」が好評だ。西部地区やベイエリア、五稜郭などテーマごとに7コースを設定し、観光客だけでなく市民の利用も多い。ガイドブックでは気がつかない函館の魅力を伝える取り組みとして、利用者から高い評価を受けている。

 北海道国際交流センター(HIF)内事務局によると、7月は103人が参加し、昨年の同時期と比べ3倍以上に増えた。お盆休みに重なるこの時期は連日、予約が入っているという。

 特に人気なのは、夜にスタートする元町地区のライトアップされた建物をめぐるコースで、今年から始めたスイーツ店の紹介、土方歳三にまつわる箱館戦争関連の案内も申し込みが多いという。事務局は「函館を訪れたことのある観光客でも、じっくりと見て回りたいと申し込む人や、転居してきたばかりで函館をもっと知りたいと参加する市民も多い」とする。

 14日に初めて函館を訪れた横浜市の会社員倉井健一さん(54)と理英子さん(42)夫妻は、函館まちあるきネットワークのガイド高橋潔さん(69)の案内で「函館を満喫!ぐるっと元町エキゾチック散歩」のコースに参加した。

 高橋さんは度重なる大火の経験から防火を意識したまちづくりが進められた歴史や、教会群、坂の景色の楽しみ方などを案内し、約1時間半かけて散策。倉井さん夫妻は「地元の方のお話なので歴史の重みも感じられ、聞きながら見て回るので、説明が身に入ってくる感じがします。坂の風情や建築物も面白いですね」と話していた。

 9月28日まで。各コースの所要時間は1時間半〜2時間程度。希望日前日の午後5時まで申し込む。参加費は1000円(2コース目以降は500円)。問い合わせは事務局(TEL0138・22・0770)へ。

提供 - 函館新聞社

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