長崎原爆の日 恒久平和祈る 七飯の景雲寺で追悼の鐘

update 2014/8/10 10:09


 【七飯】長崎原爆の日の9日、町大沼の景雲寺(鈴木公英住職)で「平和追悼の鐘」をつく行事が行われた。原爆が投下された午前11時2分に合わせて、町内の幼児や地域住民ら約50人が鐘をつき、犠牲者の冥福と恒久平和を祈った。

 鐘は戦時中、武器製造のため供出されたが、国には渡らず、町内の火の見やぐらで活用された。2007年に七飯消防署内で見つかり、同寺に返還され、新たに「平和追悼の鐘」と命名。09年から毎年、原爆投下の日に合わせて鳴鐘行事を行っている。

 この日は、認定こども園どんぐり(大川)と七飯ほんちょう保育園(本町)の園児が参加。原爆が投下された時刻になると、園児は順番に鐘を2回鳴らした。

 その後、この行事を主催する護持会の三箇俊昭会長が、園児に鐘の由来を説明。鈴木住職が戦争について話し、「もし友達とけんかになった時はごめんなさいと言えるようになってください」と呼び掛けた。

 三箇会長は「こうした人同士の触れ合いを通じて平和の大切さを伝えていきたい」と述べ、ほんちょう保育園の澤田百叶ちゃん(5)は「上手に鐘を鳴らせた。戦争になってほしくない」と話していた。

提供 - 函館新聞社

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