朝鮮人犠牲者の冥福祈る 船見町で慰霊祭
update 2014/8/10 10:08
第24回函館朝鮮人慰霊祭(朝鮮総連函館支部主催)が9日、函館市船見町の函館朝鮮人慰霊塔で開かれた。参加者は、読経と焼香などで犠牲者の冥福を祈った。
強制労働のため北海道に連行され、過酷な労働や事故などで犠牲になった朝鮮人を毎年追悼している。慰霊塔と納骨堂は1990年に建立。納骨堂には戦時中に旧国鉄・松前線建設工事に従事し犠牲になった6人と、終戦後から現在まで故郷に帰れずに亡くなった17人の遺骨が納められている。
この日は、道南在住の在日朝鮮人ら関係者25人が出席。朝鮮語の読経が響く中、一人ずつ焼香した。その後は親睦会が開かれ、出席者は新睦を深めた。
同支部の李紅培(りほんべ)委員長(41)は「労働や病気などで亡くなるも、歴史事実の真相究明はされないまま。なぜ亡くなったのかを考えると無念さを感じる。今後も慰霊祭を続けていきたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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