どつく初のエコシップ

update 2014/8/7 10:12


 函館どつく(函館市弁天町)で6日、本年度3隻目の新造船「グローバル・シンフォニー」の進水式が行われた。燃費性能を向上させたエコシップで、同社が名村造船所(本社・大阪)と共同開発し、初めて建造した。晴天のもと大勢の見学客が訪れ、船の雄姿を見守った。

 新造船はパナマの海運会社「ゴールデン・シップホールディング・トゥ・エス・エイ」が発注した全長180メートル、幅30メートルの木材兼ばら積貨物船。エコシップ事業を展開する名村造船所と共同で、6月16日から建造を進めてきた。完成・引き渡し予定は9月下旬。

 この日は夏休み中の親子連れや関係者ら約1060人が見学に訪れた。作業員の「進水作業始め」の掛け声に続いてサイレンが鳴り響き、記念のくす玉が割られた後、巨大な船体がゆっくりと海に向かって進み出すと、歓声と拍手が沸き起こった。

 札幌から家族と旅行で来ていた中学1年生の菊地敬介君は「進水式があるのを偶然知って駆け付けた。すごい迫力だった」と興奮した様子だった。

 同社はエコシップの建造について「初めての試みだったが、次回ははさらに進化させたい」とし、今後も開発を進めていく構えだ。

提供 - 函館新聞社

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