周遊「千年手形」使い勝手 …木古内中心の2次交通

update 2014/8/7 10:11


 【上ノ国】2016年3月の北海道新幹線開業をにらみ、新幹線木古内駅活用推進協議会(会長・大森伊佐緒木古内町長)が進める、定期観光バスと路線バスの3日間乗り放題「江差・松前千年北海道手形」のモニターツアーが先月から行われている。これまでに約40人が参加し、使い勝手の良さを評価する声が多く寄せられている。着地点の9町が用意する体験観光メニューも反応は上々だが、同協議会は今後、旅行者のニーズに合うようさらに改善する考えだ。

 木古内駅を中心とした2次交通の充実と、渡島西部と桧山南部9町へ誘客を図ることが狙い。エリア内で函館バスが運行する定期観光バスと路線バスを3日間、乗り放題で利用できる。また、9町がそれぞれまち歩きや郷土料理づくりなどの体験型オプションプランを用意していることも特徴。

 今年は7、8月の2カ月間の試験販売で、来年度も継続し、開業時の観光商品にする計画。6日現在、103人が利用。そのうち約40人がモニターで、観光や雑誌関係者らがエリアの旅を満喫した。

 モニターの一人、リクルート北海道じゃらんの八木皆実さん(25)は5、6日に江差、上ノ国町を回った。上ノ国町ではまち歩きを体験。観光協会のガイド、笠谷愛美さんの案内で旧笹浪家住宅や上国寺、勝山館を見てまちの歴史を肌で感じた。

 八木さんは「定期観光バスの乗り継ぎは飽きずに楽しむことができた」と使い勝手を評価。体験メニューについては「ガイドが魅力的で、まち歩きの満足度は高い。各町の売りがどこなのか、しっかり打ち出せている」と感想を語った。

 周遊切符、体験メニューともに評価は高いが課題も多い。八木さんは「いかにPRしていくかが課題」と指摘。協議会事務局を務める木古内町新幹線振興室の中尾敦室長は「体験時間や組み合わせなど改善が必要」とし、「旅行者のニーズに合っているかを検証しながら、開業に向けてブラッシュアップを続けたい」とした。

提供 - 函館新聞社

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