「女神輿」が初登場、15日に函館八幡宮例大祭

update 2014/8/5 10:17


 函館市谷地頭町2の函館八幡宮(中村憲由樹宮司代務者)は、例大祭の中で15日に行う神輿渡御(みこしとぎょ)で、今年初めて担ぎ手を女性で行う「女神輿」を実施する。現在、担ぎ手を募集中で、10日午後1時から同八幡宮で練習会を開く。関係者は「幅広い世代に伝統を引き継ぐことになる。ぜひご参加を」と呼び掛けている。

 神輿渡御は1780(安永9)年には始まっており、現在は2年に1度行う。「瑞垣(みずがき)会」(渡辺兼一会長)が取り仕切り、市の有形文化財に指定されている大神輿(約1・5d)を担ぎ、西部地区の約6・5`を巡行する。近年は担ぎ手が減少し、女性にも参加してもらおうと女神輿を企画した。高校生でも参加できる。

 女性が担ぐ神輿は、同八幡宮が1880年に元町から現在地に移る際に御神体が乗せられたもので、その後、約100年間、椴法華八幡神社(函館市新八幡町)で使われていたが約20年前に戻ってきた。台輪(台座の部分)は3尺(約90a)で、大神輿の4尺(約1・2b)に対して一回り小さい。屋根や内部に傷みがあり、瑞垣会を構成する神輿いろは会の杉本茂会長らが約2カ月かけて修理した。

 練習会は、初心者でも気軽に参加できるように行う。女神輿は40〜60人で担ぐ。渡御は大神輿を担ぐ男性と交代で行い、クライマックスの「石段かけのぼり」(午後5時予定)は女性で行う。

 申し込み、問い合わせは函館八幡宮(TEL0138・22・3636)へ。

提供 - 函館新聞社

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