シカとの交通事故増加 昨年42件前年比1・75倍

update 2014/8/4 10:17


 渡島管内で発生したエゾシカが原因の交通事故が42件(2013年)に上り、12年の1・75倍へと拡大した。捕獲数も増え続けており、道南でも生息数の増加傾向がうかがえる。

 道がまとめた調査結果によると、渡島の交通事故件数は12年の24件から13年に42件へと増加。データがある04年以降で最多となった。月別では、9〜11月の3カ月で全体の76%(32件)。シカは夜に光に向かってくる習性があり、ライトを付けて走行中の車と衝突するケースが多いという。振興局別では、釧路362件(前年比53件減)がトップ、次いで胆振240件(同29件増)、十勝168件(同9件増)。桧山は12、13年とも2件で変わらなかった。

 渡島での捕獲数(狩猟と許可)は、12年に1155頭となった。11年より169頭増えた。函館市の伸びが目立つほか、松前、木古内、北斗、鹿部、森、八雲、長万部の各市町でも増加した。

 また、JR列車で起きたシカ絡みの事故件数は南部地域(渡島、桧山、後志)で12年に117件となり、11年より49件増えた。

 交通事故、捕獲数、JR事故件数の増加という3つの要素に加え、渡島総合振興局は「エゾシカライトセンサス調査で目撃されるシカの数が増加傾向で推移しているので、管内でも生息数が増えている可能性が高い」(環境生活課)としている。一方、農林業被害は函館市内で発生しているが、JAや農家の対策が奏功し、渡島全体の被害額は減っているという。

提供 - 函館新聞社

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