三セク準備株式会社設立 江差線「鉄路維持へ一丸」
update 2014/8/2 10:14
【札幌】2016年3月予定の北海道新幹線開業に伴い、JR北海道から経営分離されるJR江差線の五稜郭―木古内間(37・8キロ)を運行する第三セクターの北海道道南地域並行在来線準備株式会社(社長・荒川裕生道副知事)が1日、道庁内に設立された。
同日、JRや道、北斗、函館両市から派遣された社員12人の入社式が行われ、地域の生活路線としての鉄路の維持、運行に向けた取り組みがスタートを切った。
並行在来線を巡っては、2005年4月の道新幹線新青森・新函館(当時)間の着工認可に伴い、同年7月に対策協議会が設置。昨年3月に道、沿線市町の負担する第三セクター鉄道方式での運行方針が決まった。資本金の2億2600万円は道が8割を負担、沿線の函館、北斗両市と木古内町が残りを負担する。
同日午後2時過ぎから、札幌市内のかでる2・7で行われた入社式には、取締役の高谷寿峰北斗市長、大森伊佐緒木古内町長なども出席。北斗市から派遣された総務課の佐藤毅さんら社員1人ひとりに、荒川社長が辞令を交付した。「沿線住民の通勤、通学、通院と北海道と本州を結ぶ円滑な物流の役割を担う。安全運行の使命を果たすため、役員社員が一丸となって取り組もう」と訓示した。
社員は経営企画部、運輸部に分かれ、15年3月に予定する鉄道事業認可申請を目指し業務に当たる。高谷市長は「鉄路維持を要請し続けていたので、会社設立の日を迎え安心している。厳しい経営が予想されるが、何より鉄道輸送の安全性を実現し、親しまれる会社に育て、増収を目指したい」と話していた。
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