きたくりん 作付面積倍増…JA新はこだて管内水稲新品種

update 2014/7/30 10:14


 JA新はこだて(畠山良一組合長)管内で、市場デビュー2年目を迎える水稲新品種「きたくりん」の作付面積が140fと昨年に比べ倍増した。慣行より農薬を節減して栽培でき、特徴のあるコメとして生産者の意欲も旺盛。来年産以降に向けてJA独自の手引書を作り、経験のない人でもスムーズな導入を後押しする。

 JAによると、今年は管内1市9町の108戸が栽培。戸数は昨年の50戸に比べ2倍以上に増加した。面積の内訳は北斗市50f、せたな町25f、厚沢部町18fなどとなり、集荷量は700dを目指す。

 きたくりんは、いもち病に強く、農薬を慣行の半分以下に抑えて栽培。JA管内の主力品種「ふっくりんこ」は良食味が売りで、消費者ニーズに合う2つを基幹品種として育てていく考えだ。  手引書(A4判、全カラー4n)は、道総研道南農試、渡島、桧山両農業改良普及センターの協力を得て5月に500部を作成。防除回数を削減でき、防除コスト減につながるメリットも示している。JAは「農家が導入しやすい環境をつくることが重要」(米穀課)と強調する。

 JAは今年産から、米袋を一新する予定。昨年の新しいコメが「生まれた」から、今年は「育って歩き始めた」というイメージを表現する。食べて知ってもらうため、市販用は通常5`入りだが、価格を据え置いたまま0・3`(2合分)増量し5・3`入りでお得感を出す試みも計画している。

 三浦治米穀課長は「農薬を節減したコメとして、認知度を高めていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社

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