大谷短大サークルが学内に塾開設 放課後は学生と勉強を

update 2014/7/29 10:13


 函館大谷短大(福島憲成学長)の「教育情報サークル」は、学内に学習塾「ジュニアひょうたん塾」を開設した。小学生を対象に学生が個別指導を行い、一人一人の学習ニーズ応えていく。学習障害など支援が必要な児童も受け入れることが特徴だ。メンバーらは「『寺小屋』のようなイメージ。一緒に勉強をしよう」と呼び掛けている。

 地域貢献の一環として企画。指導にあたるのは同サークルの1、2年生6人。児童と触れ合う中で教育方法を学ぶことが狙い。授業は児童と学生のマンツーマンで行う。教材の準備や指導計画の立案などはサークルを担当する橋本陽介助教がバックアップする。

 対象は小学1〜6年生。学習障害などを抱える児童も受け入れ、障害のあるなしにかかわらず学ぶことができる環境「インクルーシブ教育」の実践を目指す。「インクルーシブ教育を打ち出し、学内に塾を開設するといったことは大学、短大の中でも珍しい」と橋本助教。

 授業にはタブレットなどの情報機器を用いて児童が興味、関心を持ちやすいように工夫する。愛場聡さん(2年)は「これまでに学んだ保育、幼児教育の経験を生かしたい」と意気込む。羽原麻菜さん(2年)は「分かりやすさを心掛け、楽しく学べるような環境をつくりたい」と話している。

 毎週水曜の午後5時から1時間。受講料は教材費込みで1回500円。夏休みを終え、8月下旬から本格的な指導を行う。相談や問い合わせは同短大(TEL0138・51・1786)へ。

提供 - 函館新聞社

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