大型実験水槽にイカ 海洋センター
update 2014/7/29 10:12
函館市国際水産・海洋総合研究センター(弁天町20)の大型実験水槽にスルメイカ約370匹が放たれた。9月末までの予定で、群れ行動や摂餌行動、産卵の様子などを観察する実験飼育。白く透き通ったイカが群れをなして泳ぐ様子を見ることができる。
研究者は北大大学院水産科学研究院特任教授の桜井泰憲さん。桜井さんによると、同センターの大型水槽設置により可能になった実験で「イカの一生の最後の部分を再現する」とする。イカは南茅部・古部沖の定置網で捕獲した。胴長は10〜13aで1月ごろに生まれたと推定される。
現在は光に対する反応や群れ行動の観察が中心。餌用のカタクチイワシ約100匹も放たれており、大きく成長すれば、自らイワシを補食するようになるという。さらに成長すれば、生殖行動や産卵がみられるといい、直径80aほどになる卵塊から幼生を孵化(ふか)させるまでの様子も観察する。
桜井さんは「30年来イカの研究をしているが、きれいなイカの群れを見ることができて私自身も非常に感動している。市民の皆さんにもぜひ見てほしい」と話している。
開館時間は平日の午前9時から午後5時。土曜日は休館、日曜日は8月末まで臨時開館中で、午前10時から午後4時まで見学できる。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。