貸出人数、冊数が減少…昨年度の市立図書館
update 2014/7/27 09:51
函館市教委は、2013年度の市立図書館の利用状況をまとめた。中央図書館、地区図書室などを含めて36万8564人、149万6494冊の貸し出しがあったが、前年度から人数で4・8%、冊数で5・6%減少し、2005年の中央図書館開館以降で最も少なかった。市教委は人口減少や購入冊数の減少などが影響したとみている。
25日に中央図書館で開かれた、第1回図書館協議会(川嶋稔夫会長)で報告した。
拠点の中央図書館は、入館者が前年度比8・3%減の64万1453人。これに伴い、貸出人数で同5・7%減の26万644人、貸出冊数も同6・0%減の108万1571冊となった。市内6カ所の地区図書室は桔梗を除く5カ所で前年度実績を下回り、移動図書館「ともしび号」も人数、冊数を落とした。
市教委は減少要因として購入冊数の減少を挙げ、「貸し出される本は過去3年間に出版された書籍が多いが、予算減少に伴って新刊購入が減っている」と分析。本年度は図書購入費の財源確保策として、雑誌のカバーなどにスポンサーの名前や広告を表示する制度を導入し、8月から企業を募集することを明らかにした、また、国会図書館(東京)所蔵資料のうち、入手困難資料のデジタルデータを閲覧、複写するサービスを開始しているとした。
中央図書館は来年度から指定管理者制度の導入を決めており、市教委は今後のスケジュールについて今月下旬に応募者からヒアリングを行い、11月までに業者を選定すると説明。協議会では同制度導入に関し「新たな管理者になっても我々の意見が反映されるシステムを残してほしい」などの意見が出た。
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