生育良好 早くも稲刈り 道南農試が試験栽培
update 2014/7/24 10:09
【北斗】道総研道南農試(北斗市本町)は23日、大型温室で試験栽培している稲の刈り取りを行った。黄色く熟した稲穂がこうべを垂れ、輝いていた。
年2回収穫し、コメの品種開発をより早くする試験。今年は天候に恵まれ、生育良好で草丈1メートル〜50センチに育った。6アールに109種類の組み合わせがある稲をバインダーで収穫した。宗形(むねかた)信也主査(47)は「年1作に比べ、品種開発の期間を1年短縮できる」と話した。
試験は、中央農試(岩見沢市)と上川農試(上川管内比布町)で交配、栽培した稲の種子を、道南農試で4月に乾田直播(かんでんちょくはん)。今回の収穫、脱穀を経て8月に別の温室に乾田直播し、11月下旬に収穫する予定。種子を中央、上川両農試に戻し、来春から選抜試験を行う。道総研の開発される水稲品種のほとんどが、道南農試で世代促進を行っている。
提供 - 函館新聞社
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