南茅部に地熱発電計画 オリックスが泣面山で調査 小規模発電所開設へ
update 2014/7/24 10:08
オリックス(東京都港区、井上亮社長)は23日、函館市南茅部地区の泣面山周辺で、地熱発電所の建設に向けた初期調査を開始したと発表した。将来的に2000キロワット級の小規模発電所を開設する計画で、地表調査や航空写真解析などで地熱資源の可能性を探る。
泣面山は標高835メートルで、大船川河口から西に約4・5キロに位置し、周辺の大半は道有林。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が1984年から実施した調査で、地熱資源がある可能性を指摘している。再生可能エネルギーを活用した発電事業を推進する同社が候補地として選定し、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の地熱資源開発調査事業費助成金を受けて調査を開始した。
事前調査は3段階あり、初期調査では地表調査、文献調査、航空写真解析などで地熱資源の可能性を調べる。その後、地熱資源の位置や深度を調べる物理探査、掘削調査を行い、事業性を検証する。事業化までの期間は最短で3〜4年程度としている。
同社はこれまでに、大分県内の温泉旅館用として、1900キロワットの地熱発電所を運営・保有。JOGMECの助成事業として、青森県風間浦村では昨年11月からの初期調査を終え、6月から物理探査を実施。岐阜県内でも東芝との共同開発事業を進めている。
函館市経済部工業振興課は「再生可能エネルギーを推進している市としても地元関係者との調整や情報提供など、可能な限り協力を進めていく」としている。
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