最後の戸井高祭にぎわう

update 2014/7/22 10:04


 函館戸井高校(小松将人校長、生徒17人)は19、20の両日、同校で戸井高祭を開いた。本年度で61年の歴史に幕を下ろす同校に、多くの地域住民や卒業生らが訪れ、在校生たちと最後の学校祭を楽しんだ。

 定番の出店や縁日に加え、同校の歴史を振り返る「ヒストリールーム」と、在校生たちの思い出や夢を展示した「フューチャールーム」を初めて企画。ヒストリールームでは、卒業アルバムなどの展示品を卒業生らが眺め、思い出話に花を咲かせる姿もあった。卒業生の女性(60)は「これで見おさめになってしまうのはさみしく感じるが、懐かしいものを見れて良かった」と話していた。

 また、戸井地区の学校給食の定番メニューとして親しまれていたタコ入りのカレー「トーパスカレー」を来校者に無料で振る舞い、世代を問わずに大好評。日新小2年の安宅春善君(7)は「とてもおいしかった! お店もたくさんあって、楽しかった」と笑顔を見せた。

 生徒会長の館山晶奈さん(17)は「最後の学校祭に地域の人もたくさん来てくれたし、カレーも好評だったのでうれしい」、播間美咲さん(17)も「17人しかいなくて大変な面もあったが、みんなで協力して盛り上がりのある学校祭にできた。思い出に残る学校祭にできて良かった」と誇らしげ。小松校長は「17人という少ない人数で、一生懸命頑張ってきてくれた。みんなが笑顔で、良い学校祭になった」と話していた。

提供 - 函館新聞社

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