七飯産リンゴ ブランド強化 加工用蜜漬け「プレザーブ」開発、製造へ

update 2014/7/19 10:12


 【七飯】七飯町の菓子製造販売、天狗堂宝船(千葉仁社長)と町果樹組合(宮田宏之組合長)は、国の農商工連携事業の認定を受け、リンゴを加工用に蜜漬けにするアップルプレザーブの開発、製造に乗り出す。使用するのは同町でしか生産されていない「ほおずり」など3品種。同組合から供給を受け、同社が製造から販売までを行う。販売先を町内と近郊の事業者に限定。地域全体で活用してもらい、町産リンゴの価値とブランド力向上を図る。

 同社は2016年3月の新幹線開業を見据え、同町産のリンゴを使った新しい土産品の製造を計画した。ただ、町内にリンゴを加工する業者がなかったことから同組合に相談。アップルプレザーブの製造について説明を受けた同社が製造に乗り出すことを決めた。

 アップルプレザーブは、菓子や料理に使えるようにリンゴを蜜漬けにした製品。同社では収穫したリンゴを消毒、洗浄した後に皮や芯をぬき、砂糖を入れて加熱。出来たものを冷凍貯蔵する。千葉社長は「リンゴ本来の味を生かすために砂糖以外は使用しない」とこだわりを見せる。

 原料の中心として使う「ほおずり」は酸味と香りに特徴があり、煮くずれの少なさから加工用として注目されている品種。現在の生産量は年間約4トンだが、原料を供給する同組合は5年後をめどに100トンまで増やす計画だ。

 アップルプレザーブの卸売販売は町内と近郊に限定。自社製品で使用するのはもちろん、仕入れた菓子店などにはそれぞれ独自の商品を開発してもらう考え。千葉社長は「七飯のリンゴを使って地域の味を作り上げていきたい。町全体で七飯町産リンゴのブランド力を高めていければ」と話す。

 国の農商工等連携事業計画は、商工業者と農林漁業者が連携して新サービスの開発を行う事業を支援するもので、同社は7日付で認定された。

提供 - 函館新聞社

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