本町市場 にぎわい取り戻せ…空きスペースに「ヒトハコ」事業者

update 2014/7/18 10:08


 函館市本町の本町市場で25日に開かれる月末恒例の金曜祭に、まちづくり五稜郭(本町、青田基社長)が行う起業家支援イベント「ヒトハコ市」の事業者が出店する。後継者不足などで空きスペースが増えた市場。スペースの活用と若い客を呼び込む狙いだ。本町市場商業協同組合の石橋良理事長は「訪れた若い人に市場の良さを伝え、市場自体を変えるきっかけにしたい」と期待を込める。

 本町市場に組合ができたのは1973(昭和48)年。ただ、市場の歴史はそれよりも古く、昭和30年ごろから商売をする人が集まっていたという。石橋理事長は「60〜70年代ごろが最もにぎわった。近年は大型スーパーに客を奪われ、客足は伸び悩んでいる」と話す。

 最盛期には市場内に25店舗が並び、空きスペースはなかったが、90年代後半から店舗数が徐々に減少。店主の高齢化が進み、後継者不足から現在は10店舗だけとなった。常連客は多いが、若い人が市場に買い物に来なくなったことも課題という。

 本町・五稜郭地区の活性化に取り組むまちづくり五稜郭と話し合いを進める中でヒトハコ市の事業者を送り込む案が持ち上がり、来年1月まで6回出店することになった。

 ヒトハコ市は昨年9月にスタート。新規に事業を始める人のトライアルの場として機能。まちのにぎわい創出につなげている。毎回20〜30の出店があり、大勢の客が訪れる人気イベントになった。市場と同社は「若い人の来場も見込め、市場の対面販売の良さを知ってもらう良い機会になる」と相乗効果を期待する。改行 同日出店するのはたこ焼き販売の「ハマチャンのタコヤキ」、「靴下ぬいぐるみFIKA」の2店と、同社が飲食も提供。今後は状況を見ながら出店者数を増やす計画という。同社でヒトハコ市を担当する白戸香代子さんは「毎月継続することで市場が少しずつ良い方向になれば。一緒に地域を盛り上げていきたい」と力を込める。営業は午前10時から午後5時。

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 20日には通常の「ヒトハコ市」が本町児童公園で開かれる。新規の4店を含む23店が出店。商品を販売したり、サービスを提供したりする。時間は午前11時〜午後4時。

提供 - 函館新聞社

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