ドクターヘリ、来年2月16日運航開始へ

update 2014/7/17 10:02


 渡島・桧山管内の自治体や医療機関などでつくる道南ドクターヘリ(ドクヘリ)運航調整委員会(浅井康文委員長)が16日、ロワジールホテル函館で開かれた。運航開始を来年2月16日に予定していることが明らかになったほか、搭乗医師・看護師の勤務割り当てなどを決めた。

 自治体首長や医師会などから約75人が出席。会合では各自治体の消防本部など16機関で消防関係部会を設けることが承認されたほか、運航会社としてプロポーザル(提案型公募)の結果、鹿児島国際航空(鹿児島市)に決まったと報告。同社の榎田和也専務は「安全と安定を第一に、道南の方々により良い貢献ができるようお手伝いしたい」と述べた。

 また、ヘリに搭乗する医師と看護師は、年間3分の2を市立函館病院が担い、残り3分の1を札幌医大(札幌市)と圏域内の医療機関が担当すると正式に決めた。木村純市立函館病院長は関係機関の協力に謝意を示すとともに、搭乗医師と看護師の選定について「日常の救急搬送を診療しているレベルが一つの目安になる」とした。

 調整委は、9月から11月にかけて救急車と落ち合う着陸地点「ランデブーポイント」の確保に向けて候補地調査を行うとしたほか、11月にヘリの代替機を使って訓練を実施。ヘリは来年1月に配備され、雪上での訓練などを経て2月16日からの運航開始を目指す。

 道南でのドクヘリは市立函館病院を基幹病院とし、函館空港の格納庫を借りて運航する。国・道の補助金で賄い切れない運航経費は道南18市町で負担する。

提供 - 函館新聞社

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