江差線三セク経営計画決定

update 2014/7/16 10:20


 北海道新幹線開業に伴い、JR北海道から経営分離される江差線五稜郭駅―木古内駅間(37・8キロ)の第三セクター鉄道開業準備協議会が15日、渡島総合振興局で開かれた。安全運行体制について、JR北海道と交わす追加合意案を承認し、その内容を加えた経営計画を決定した。8月1日に三セク準備会社を設立する。

 6月に木古内町で起きたJR北海道の貨物列車脱線事故を受けて、追加合意案をまとめ▽JRが第三者機関による事故原因調査と全区間の軌道点検を行う▽国土交通省運輸安全委員会の調査結果で、同社の過失が認められた場合、速やかな対策実施と、経営分離後に過失が判明した場合も同社の負担で対策を実施―などと定めた。

 経営計画でもJR北海道から譲り受ける施設・設備などの考え方に反映し、JR北海道で経営区間全体にわたる万全な安全体制を確保すると定めた。

 今回のJR北海道の脱線事故を受け、木古内町の大森伊佐緒町長は「同様の事故が起きたとき三セク会社だったらどう対応すべきなのか検証すべき」と提言した。

 荒川裕生副知事は「地域の足として安全を最優先に取り組む」と述べた。



 第三セクター鉄道開業準備協議会の経営計画決定を受け、三セク準備会社の設立発起人会が開かれた。荒川裕生副知事と道総合政策部の三戸部正行交通政策局長、北斗市の高谷寿峰市長、木古内町の大森伊佐緒町長を取締役に、函館市の中林重雄副市長を監査役とする役員体制や資本金2億2600万円とした定款を決定した。役員はいずれも非常勤。

 設立は8月1日とし、会社名を当面「北海道道南地域並行在来線準備株式会社」と定め、札幌の道庁内に事務所を構える。

 今月下旬にも設立時取締役会を開き、社長を決定。社長には荒川副知事が就任する見通し。

 会社設立後は、12月下旬には臨時株主総会を開催。

 来年夏には鉄道事業許可を取得し、本社を函館に移転する。

提供 - 函館新聞社

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです