昨年度の市税収入324億円
update 2014/7/15 10:13
函館市はこのほど、2013年度の市税収入総額をまとめた。たばこ税の税源移譲や法人市民税の伸びが影響し、金額は前年度比1・9%、5億9489万円増の324億9417万円。収納率は同1・1ポイント増の92・5%で3年連続で上昇するとともに、記録が残る1975年度以降、過去最大の伸び率を示した。
市税務室によると、昨年度決算見通しにおける市税全体の調定額は現年度分が325億2783万円、滞納繰越分が26億1127万円。収入額は現年度分で318億6180万円(収納率98・0%)、滞納繰越分は6億3237万円(同24・2%)となり、いずれも前年度を上回る収納率を確保した。現年度分が98%台となったのは1992年度以来で、滞納繰越分も2年連続で6億円台を維持している。
収入の柱となる市民税は、個人が人口減少の影響などで前年度比5929万円減の111億1797万円だった一方、法人は同2億8076万円増の29億3633万円。金融・保険業や製造業の業績が好調に推移したことで収入を押し上げた。同室はこのほかに「リーマンショックなどで赤字を計上し、法人税割の納付がなかった事業者から納付が出てきている。株価上昇などで業績が上向いているのが大きい」とみている。
また、たばこ税は同2億6613万円増の27億1774万円。国の法人税率引き下げに伴い、昨年度から道たばこ税の一部が市町村たばこ税へと移譲されたことが要因となっている。
市は誠意が見られない滞納者に対する差し押さえの強化や夜間催告の実施、コンビニ収納など各種対策を継続して税収確保に努める方針。本年度当初予算では昨年度の動向を踏まえて321億1700万円の収入、収納率92・4%を見込んでおり、「これまで同様地道に取り組み、収納率向上に努めたい」としている。
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