スルメイカ漁 出足低調
update 2014/7/3 10:13
道南スルメイカ漁は、函館市水産物地方卸売市場での6月取扱量が前年比2割減の159トンと振るわなかった。2010年以降では、不漁だった11年(125トン)以来の低調な出足となった。
市農林水産部によると、松前沖への北上群の来遊が遅れた影響で、6月上旬の取扱量が少なかった。中旬以降はしけで漁に出られなかったことが響いた。1キロ当たり平均卸売価格は、10年以降では13年の446円に次ぐ393円。
函館市内の店頭には出回っているものの、魚体はまだ小さい。中島廉売内の紺地鮮魚(紺地慶一社長)は1日、いけすイカを3匹600円で販売。同店は「ようやく通常の価格に落ち着いた。価格はもう少し下がっていくと思うが、まだ漁場が遠いので、漁師のことを考えるとさほど下げられない」という。
道総研函館水試(金森浩一場長)の澤村正幸研究主査は「松前沖にはまだイカがいると思うが、海水温が上がってきており、群れの通過が早まる可能性があるので注意が必要」と指摘。6月下旬に行った函館沖での調査では魚体が小さく、漁獲数も少なかったことから「太平洋側の北上群の来遊は遅れるのではないか」としている。
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