青函コラボ商品 開発加速へ 青森で商談会

update 2014/6/30 10:06


 北海道新幹線の開業を見据え、道と青森県は青函のコラボレーション商品開発を加速させる。26日には、青森市で開かれた2014「青森の正直」商談会(実行委主催)に道南企業10社が初めて参加。新幹線で結ばれる青函地域それぞれの得意分野を生かした商品開発や販路拡大につなげる。

 今月10、11の両日に札幌で開かれた道産品取引商談会(道など主催)に青森企業が参加したのに伴い、今回は道南からタカハシ食品やねばねば本舗、だるま食品本舗、キングベーク(以上函館)、渋田産業(厚沢部)など10社が北海道コーナーを展開。バイヤーは百貨店やスーパー、卸などの270人が来場、青森の情報を入手するため道からも丸井今井函館店などのバイヤー4人が参加した。

 道南企業は青森への販路拡大に加え、青函連携商品の可能性を探る機会としての意味合いが強かった。売り場のニーズは青函を基軸とした物産フェアの開催にあり、道南産品の魅力をバイヤーに伝えた。

 タカハシ食品は青森県鰺ヶ沢町産アユを使い、函館で加工した「子持ち金鮎の甘露煮」を持ち込んだところ、バイヤーの反応が非常に良かったという。青函コラボ商品として開発しており、営業部の高橋拓郎さん(30)は「今回の出展で成果があったので、販路を広げていきたい」と意気込む。

 道南10社に出展を呼び掛けた渡島総合振興局は「函館では見掛けない缶詰工場が八戸にはあり、道南産品を生かした商品開発など、得意分野の交流を後押ししたい」(商工労働観光課)としている。

提供 - 函館新聞社

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