物産協会の昨年度売上高21億円
update 2014/6/29 10:26
函館物産協会(田口修会長)はこのほど、昨年度の取扱高をまとめた。全国各地の百貨店で開かれた物産展での売り上げは前年度比5・3%減の21億683万円で、4年連続の減少となった。同協会事務局は「地方の百貨店での売り上げが年々減少しているのが要因」とみている。
同協会によると、昨年度は全国各地で開かれた道主催の「北海道の物産と観光展」が32会場、百貨店主催の物産展が118会場で、延べ150会場に参加。シンガポールでの開催が2回、青函での物産展が3回あった。
物産展は農作物の収穫時期に合わせて9〜11月をメーンに行われているが、近年は春と秋に年2回開催する百貨店も多い。函館の産品ではコンブやカニなどの海産物や水産加工品、スイーツが一定の人気を集めている。大半は函館だけでなく道内他地域の産品も扱っているため、商品の人気が一段落した際には全体に影響が出る。
取扱高は2006年度に20億円を突破して以降、09年度の24億5648万円をピークに減少が続いており、9年間続いた沖縄での物産展も昨年度を最後に取りやめた。同協会事務局は「首都圏は売り上げがいいが、景気の停滞で地方の百貨店が厳しくなっている」とする。
本年度も昨年並みの参加を予定している中、同協会事務局は「北海道新幹線の開業を控えて、関連イベントとともに函館を特集したいという声をいただいている」とし、出店業者の増加に期待をかける。また、市や地元経済界が東南アジアへの観光PRを強めていることから、10年以上開催されているシンガポールのほかに、タイなども視野に取扱量の拡大を図りたい考えだ。
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