「熊石産アワビ」実は韓国産、地元催しで販売

update 2014/6/27 10:09


 【八雲】八雲町熊石地域で5月に開かれた「熊石あわびの里フェスティバル」(実行委主催)で、地元産と銘打って来場者に販売などしていたアワビ約2万個のうち、半分以上が韓国産だったことが26日、明らかになった。地元で養殖していたアワビが海水の異常低温で死滅し、販売量を確保できなかったため。実行委事務局の町は「これまで理解、協力していただいた皆さんの信頼を裏切るようなこと。心からおわびします」と謝罪している。

 町によると、フェスティバルの直前の5月12日から15日に実施した調査で、海中に養殖したアワビの8割が死んでいることが判明。急きょ函館の業者を通じて韓国産を仕入れた。取り扱ったアワビ1万9120個の約半数の9850個が韓国産だった。

 当日、開会宣言の際、「地元産に大きな被害が出て他地域から確保した」と説明したが、韓国産だったことは伝えず販売などを行った。

 町は「熊石特産のアワビの名に傷をつけてしまった。早い時期から万全の準備をするなど、このようなことが二度とないように再発防止を徹底する」としている。

 この不祥事に対して、渡島総合振興局は25、26の両日、原産地表示の疑いもあるとみて、日本農林規格(JAS)法に基づき、熊石総合支所を任意で調査した。

提供 - 函館新聞社

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