箱館戦争の戦没者しのぶ、碧血碑で慰霊祭
update 2014/6/26 10:07
1869(明治2)年に終結した箱館戦争で戦死した旧幕府軍兵士の霊を慰める「碧血碑(へっけつひ)」(函館市谷地頭町)前で25日、慰霊祭が開かれた。同会会員や郷土史家、一般の約60人が参列。祭られている約800人の兵士を偲んだ。
函館碧血会(大谷長道会長)が主催し、今年で146回目。
箱館戦争後、新政府は旧幕府軍兵士を弔う事を禁止し、遺体は放置状態だったが、侠客・柳川熊吉らが集めて実行寺(船見町)などに埋葬した。このことを知った榎本武揚、大鳥圭介らと柳川が協力し、75(同8)年、碧血碑を建立した。旧幕府軍の運命が決した千代岡陣屋陥落がこの日(旧暦5月16日)で、1941(昭和16)年に同会の会合で法要日としている。
この日は、実行寺の望月伸泰住職が読経する中、会員、榎本武揚の4代目隆充さん(79)ら来賓、一般の順に焼香、最後は地元の谷地頭保育園の園児が静かに手を合わせた。2年ぶりに参列した榎本さんは「箱館戦争で亡くなった人を慰めるのは榎本の子孫にとって当然のことで、できる限り足を運びたい」と話していた。
終了後、大谷会長は「来年は碑の建立から140年の節目に当たり、会として事業を考えたい。若い世代が碑に集まって慰霊祭を伝えられるように力を尽くしたい」と話していた。
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