目指せ型枠大工 高技専門学院唯一の訓練生 北村さん奮闘
update 2014/6/24 10:27
北斗市の北村高浩さん(27)が、型枠大工職人を目指し奮闘中だ。道立函館高等技術専門学院(水野司学院長)の訓練を一人で受けており、訓練後は能力・適性を見極めて企業に採用してもらう運びだ。訓練期間は後半に突入、目標に向かって全力で打ち込んでいる。
同学院は当初、通常の委託訓練として型枠大工養成科の受講生(定員6人)を募集したが、応募が一人だけだった。このため、求人セット型訓練(求人者委託訓練)に切り替え、採用を前提とした求人事業所による訓練を行っている。
訓練場所は丸伊小林建設資材センター(中野町)。小林正宏専務や小林弘二センター長が講師となり、型枠作りの基礎を教えている。期間は5月12日〜7月11日の240時間。
北村さんはコンビニエンスストアのアルバイト店員をしており、建設業は未経験。北村さんは「聞いたことがない職種だったが、(やるかやらないか)判断するには何事も経験するのが一番だと思った」と応募の理由を話す。
「苦労もあるけれど、型枠ができたときは達成感がある。コンクリートを流し込む枠を作る職人は縁の下の力持ちで、重要な役割を担う。訓練後は見習いでもいいので、型枠大工として働きたい」と話す。
同社の小林伊佐夫会長は「型枠大工職人は25人いるが、仕事量が増えると足りない。訓練を通じ、次に続く若い人が出てきてくれればありがたい」と期待を込める。
北海道型枠工事業協同組合函館支部(小林支部長、8社)によると、道南での型枠大工人数は現在300人弱とピーク時より200人以上も減ったという。高齢化に加え、北海道新幹線工事を含め仕事量が増えたことが要因とみられる。
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