JR江差線 貨物、旅客の運行再開 きょうから通常に
update 2014/6/24 10:27
【木古内】木古内町のJR江差線札苅駅構内で22日、貨物列車が脱線した事故で、JR北海道は23日午後7時半ごろまでに復旧作業を終え、貨物輸送を再開した。旅客輸送も同10時札幌発新青森行き「急行はまなす」から再開。24日は、2日ぶりに通常運行に戻る。
同社によると、22日午後10時45分ごろから70トンクレーンを使って脱線した貨車を線路に戻し、23日午前3時半ごろに貨車を木古内駅に移動させた。約1キロにわたって損傷したコンクリート製の枕木は、約550本を交換して午後1時5分ごろまでに作業が完了した。
札苅駅構内での試運転などすべての作業を午後7時25分までに終了。午後10時札幌発新青森行きと、同10時18分新青森発函館行きの「急行はまなす」から運転を再開させた。2年前に2度にわたって発生した脱線事故を踏まえ、五稜郭―木古内間の半径350メートル以下のカーブ12カ所の整備基準値を厳しくするほか、同所の速度制限を65キロから45キロに減速とすることを決めた。
国交省運輸安全委の鉄道事故調査官3人は午前7時ごろから調査を再開。JR社員や警察などとともに、脱線痕が見つかった約1キロ手前のレールや破損した枕木、橋梁の橋脚部分を入念に確認。脱線した貨車が停車する木古内駅にも移動して車輪やコンテナなどを調べたほか、JR社員への聴き取り調査も行ったとみられる。
この日は復旧作業と連日の調査で、函館―新青森間のスーパー白鳥、白鳥の特急22本、函館―木古内間の普通列車18本など計43本が運休し、約6200人に影響した。この2日間で、運休は105本、影響人員は約1万2200人。札幌―大阪間の「寝台特急トワイライトエクスプレス」の下りと、札幌―上野間の「寝台特急カシオペア」の上下線2本の乗客はバスで代行輸送した。
JR貨物によると、貨物列車は56本が運休。道内の農作物が中心に本州方面に運べないことから、一部トラックとフェリーによる代替輸送が行われた。
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