江差線また貨物脱線 札苅駅構内 運転再開めど立たず
update 2014/6/23 10:06
【木古内】22日午前4時15分ごろ、木古内町のJR江差線札苅駅構内で、JR貨物の札幌貨物ターミナル発宇都宮行き貨物列車(20両編成)の19両目が脱線した。列車は緊急停止したが、けが人はいなかった。事故の影響で津軽海峡線の五稜郭駅―津軽今別駅で上下線ともに終日運転を見合わせた。国土交通省運輸安全委員会は鉄道事故調査官を午後から現地に派遣し、事故原因の調査を開始した。2年前にも現場から約5`手前で、2度にわたって脱線事故が発生している。
JR北海道、JR貨物によると、貨物列車が札苅駅構内を走行中、非常ブレーキが作動して停車。男性運転士(31)が確認したところ19両目の貨車の車輪が進行方向の右側に約50aにずれて脱線し、砂利に埋まった。また脱線した19両目から約17b離れた場所に、一番後ろの20両目が分離していたほか、コンクリート製の枕木の破損も確認された。同駅から約1`手前の幸連川付近に脱線痕があり、男性運転士は気付かず走行したとみられる。
JR貨物によると、列車のコンテナには紙や砂糖、引っ越し用荷物が積まれていた。一つのコンテナにつき5dまで積むことができ、21日夕の出発前の積み込み作業では「明らかな過積載はなく、速度も異常なかった」としている。JR北海道は4日に軌道検測車を使用して点検し、異常は見られなかったという。
この事故で、特急スーパー白鳥、白鳥を含む59本が運休し、約6000人に影響が出た。木古内駅に停車していたトワイライトエクスプレスの乗客121人と北斗星の乗客204人はバスで代替輸送。22日夜から復旧作業を開始したが、運転再開のめどは立っていない。
2012年4月には、今回の現場から約5`離れた泉沢―釜谷間でポイント不転換による脱線、さらに同年9月にも同区間で脱線が発生していた。
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