函館鎮座150年祝う 北海道東照宮
update 2014/6/23 10:05
函館に鎮座し150年の節目を迎えた北海道東照宮(大谷長道宮司)で22日、例大祭本祭が行われた。松前神楽を奉納し、箱館戦争で亡くなった旧幕府軍兵士らを慰霊した。
東照宮は幕末の1864(元治元)年、五稜郭築造と合わせ、蝦夷地の総鎮守として幕府が箱館に開いた。日高の様似から東照大権現を移遷し、現在の神山に社殿を建立。箱館戦争で焼失後、幾多の変遷を経て、1992年に宝来町から陣川町に移った。大谷宮司(75)によると、箱館奉行のほか、箱館戦争で命を落とした新選組副長の土方歳三らが参拝したという。
境内にある純忠碧血(じゅんちゅうへっけつ)神社で、戦死した旧幕府軍兵士たちを慰霊。続いて社殿で本祭に移り、大谷宮司が祝詞を奏上し、参列者が玉串をささげた。境内に設けた舞台では箱館戦争を再現した殺陣も行われ、地域住民が楽しんだ。
大谷宮司は「旧幕府軍兵士の殉死があって、函館の今がある。150年の歴史を受け継いできた関係者の御霊に感謝したい」と語り、祭典委員長の村上幸輝さん(73)も「函館の平安と発展を祈りながら、無事大祭を務め上げることができた」と話していた。
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