海藻を観光資源に…道南食と観光クラスター型6次産業化推進協 国交省の採択事業に

update 2014/6/22 10:33


 国土交通省の本年度の地域づくり活動支援体制整備事業に、道南食と観光クラスター型6次産業化推進協議会が、道内で唯一採択を受けた。函館に豊富なガゴメコンブやダルスなどの海藻をメーンに据え、観光資源としての活用の可能性を探る。

 同協議会は、函館地域産業振興財団が事務局となり、北大大学院水産科学研究院、北洋銀行函館中央支店、渡島総合振興局で構成。地域づくり活動に対する中間支援活動(手助け)を行う場合に、国から350万円を上限に経費の助成が受けられる。全国で47件の応募があり、同協議会を含む9件が採択された。

 キックオフイベントとして、7月2日午後3時から市国際水産・海洋総合研究センター(弁天町20)で、観光業者を対象にフォーラムと試食会を開く。観光資源として地元での海藻活用促進に関する基調講演や商品の紹介、ガゴメを中心に使ったメニュー10品の試食会を予定。観光面への働き掛けを強め、観光と海藻を結び付けた地域活性化を目指す。

 このほか、協議会は海藻を利用した新商品開発や販路開拓、函館の朝食に海藻を取り入れる月間イベントの広報、海藻の収穫・加工体験ツアーなどの事業を支援する。

 同財団の猪飼秀一専務理事は「健康志向が高まる中、機能性成分を豊富に含む海藻を観光資源の一つと捉え、光を当てたい」と話す。吉野博之企画事業部長は「観光客に海藻を知ってもらうことで、地元に帰って『良かったよ』と広まれば、地域特産物を全国に発信できる」と期待を込める。

 フォーラムは定員100人。参加費2000円。申し込みは23日まで、北洋銀行函館中央支店(TEL0138・23・8511)へ。

提供 - 函館新聞社

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