高齢者交通助成券 利用率、前年下回る

update 2014/6/21 10:18


 函館市は、70歳以上を対象とする高齢者交通料金助成事業の昨年度実績をまとめた。昨年度使われた助成券は24万7900枚、利用率58・4%で、前年度を7・6ポイント下回った。交付人数は3万5300人で前年度を1300人上回るとともに、1年間を通しての利用が平準化されつつあり、市保健福祉部は「制度が市民に浸透し、使い方が慣れてきている」とみている。

 助成券は2012年度に制度を変更、市電とバスの高齢者乗車カードを買う時に半額補助券として使うことができ、70歳以上の市民に年間1人12枚を交付。助成券1枚で1000円(利用額1080円)の乗車カードを半額の500円で買える仕組みだが、助成額を年間6000円に制限している。昨年度は市民からの要望を受けて5000円(同5800円)の高額カードを導入した。

 昨年度は対象者6万3500人のうち、55・7%にあたる3万5300人に助成券を交付。当初見込みを0・4ポイント上回った一方、利用率は当初見込みを8・6ポイント下回った。助成券を使いきった交付者は1万8100人と、全体のほぼ半数だった。

 同部によると、使用された乗車カードは約75%が1000円券だったといい、「5000円カードはお得感はあるが、使い切れるかなどの不安があるのかもしれない」と分析する。

 利用実績は4月の約6万5000枚をピークに、今年1月には約1万枚に減少したが、年度末の利用期限が迫ると3月に2万6000枚と回復。前年度は4月に約9万6000枚でスタートしており、同部は「初年度は物珍しさも手伝って最初に殺到したが、2年目は利用に慣れ、必要な時に買い、使うスタイルが定着してきている」とみる。

 本年度の助成費は1億3964万円を計上し、昨年度とほぼ同数の利用を見込んでいる。

提供 - 函館新聞社

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです