函館長雨 観光・商戦・農業に影響
update 2014/6/18 10:21
梅雨のようなぐずついた天気が続く函館・道南では、観光施設の入り込みや夏物商戦、農業などに影響が広がっている。函館は17日も降水を観測、雨が12日間も連続して降った。いつになったら晴れるのか―。観光業者らは分からない空模様に悩まされている。
函館地方気象台によると、函館は6〜17日に降水を観測。北海道付近が気圧の谷の中で大気の状態が不安定となったためで、「向こう1週間も曇りの日が多い」と気象台。20日に曇り時々晴れの予想が出ており、久しぶりに日が差しそうだという。
函館を代表する観光名所函館山ロープウェイは17日も、山頂が断続的に分厚い雲に覆われた。同社によると、今月1〜15日の利用者は前年同期比27・1%減の4万2306人。同社の担当者は「6〜12日は昼夜問わず視界不良に見舞われた」と嘆く。
ロープウェイ前で17日、客待ちをしていたタクシー運転手は「長雨でこの1週間(夜景を見るお客がおらず)夜は相当苦戦。6月は夏休み前ということもあり観光客が例年厳しい時期なので、今後に期待したい」と話した。
棒二森屋(若松町17)では例年に比べ、半袖シャツや冷房機器などの夏物商品の売れ行きが伸びていない。雨だからといって傘など雨具の需要も鈍く、苦戦を強いられている。「6月初旬の暑い時期には夏物が出たが、その後雨が続いてしまい、気温も上がらず苦しい状況。今後、夏らしくなるのを期待するばかり」と願う。
農業に影響も。渡島農業改良普及センターの担当者は「日照不足と長雨で、湿度が高く病気が発生しやすいので心配。雨が続くと防除ができないので、天気が回復次第、病害虫の防除をしっかり行うよう指導したい」と話す。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。