北大水産学部練習船「おしょろ丸」最終出港

update 2014/6/17 10:15


 北大水産学部附属練習船「おしょろ丸」W世(1396d)が16日、役目を終え、函館港中央埠頭(ふとう)から最終出港した。北大生らが31年にわたり教育・研究を支えたW世に感謝し、別れを告げた。X世は7月28日に竣工(しゅんこう)予定。

 吹奏楽サークルほくすいブラスの演奏、応援団のエールに続き出港式を行った。安井肇学部長が「海での最高の学習・研究の場を提供してくれた。W世の姿はわれわれの心にずっと残っています」とあいさつ。高木省吾船長に花束を贈り、船員の労をねぎらった。高木船長は「30年と6カ月、函館の港で育てていただきありがとうございました」と謝辞を述べた。

 色とりどりの紙テープが舞う中、午後4時すぎ、三井造船玉野事業所(岡山県)に向けて出港。1983年の竣工から今回で271回目の航海となった。

 元函館キャンパス事務長の藤井照雄さん(83)=札幌在住=は「W世が出来たとき、玉野で進水式を盛大に開いたのが思い出。誕生に立ち会ったので、なくなるのは寂しい。長年教育の現場で活躍してもらい、感謝したい」と話した。

 X世は総トン数が1600dで、全長が約78b、幅が約13b、定員は99人(うち学生60人)。船の揺れを和らげる「フィンスタビライザー」で荒天時でも海洋観測を継続できる。7月22日に函館港に入港、8月1日に竣工披露式・祝賀会を開く。同2日には一般公開も予定している。

提供 - 函館新聞社

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