函館駅前の仮設電停 24日から使用開始

update 2014/6/14 10:32


 函館市若松町の国道279号上で、市電函館駅前電停の改築工事が進められている。洗練されたデザインと利用しやすい構造にリニューアルする工事で、24日からは市役所電停方向に約50メートル移動した仮設電停の使用を開始する。市は新電停を夏の観光シーズンまでに完成させたいとしていたが、供用開始は9月中旬以降にずれ込む見通しだ。

 市中心市街地活性化基本計画の事業。市経済部や市企業局交通部によると、新電停は昨年度中に完成する計画だったが、認可申請や関係機関との協議の遅れが響き、事業を本年度に繰り越した。3月には工事関係費の上昇を受け、予算を増額。発注時期も4月にずれ込み、資器材の手配などの関係もあり工事開始が遅れた。

 今月9日から始まった工事は9月下旬までを予定。仮設電停は、函館商工会議所と三井生命函館若松町ビルの間に設置する。現電停の使用は23日までで、24日からは仮設電停に電車が停車。9月21日までの使用を予定している。

 ただ、仮設電停間には電車が軌道を変更するための折り返し線があり、使用する場合には車体の一部が安全地帯にはみ出す。そのため、函館駅前折り返しの臨時便を運行する花火大会(7月20日、8月1日)当日は、工事中の現電停の場所に仮設の防護フェンスを設置するなどして、臨時安全地帯として使用する。臨時安全地帯設置中は本工事が中断、8月のお盆休み期間中なども重なり、工期が伸びる要因となった。

 新電停は、プラットホームの幅が1・5メートルで、バリアフリー構造。白を基調とした防護壁が付く。8月上旬には防護壁の設置作業が進められる予定。市では本年度中に同デザインで五稜郭電停の改築を予定する。

提供 - 函館新聞社

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