道南各地で強風被害、建物損壊や倒木
update 2014/6/14 10:32
発達した低気圧の影響で、道南地方は13日未明から午前にかけて強い風雨に見舞われた。最大瞬間風速31・8メートル(午前4時24分)を観測した函館では、住宅屋根の損壊や倒木などの被害が相次いだ。けが人はいない。交通機関も、12日に続いて函館―札幌間のJR特急8往復16本が終日運休したほか、桔梗―五稜郭間で普通列車が倒木に接触するなどして大きく乱れた。
函館地方気象台によると、同日午前3時37分から同6時17分まで、渡島西部と東部に暴風警報を発令。北斗で同4時31分に最大瞬間風速29・0メートル、木古内で同3時24分に28・2メートルを記録、ともに観測史上最大。
渡島総合振興局によると、同日午後4時現在、建物の損壊は函館市内で8件。このうち鍛治2では倉庫のトタン屋根がはがれ、近くの電線に引っかかった。函館競輪場(金堀町)でも、2階建て物置に併設する高さ約5メートルの階段が柵を破って横倒れとなった。木古内町では、町営住宅の木造トタン張りの物置が全壊し、一時住宅の通路をふさいだ。
倒木は函館市で45件発生。函館市本町では樹木が電線を巻き込んで折れた。この影響で、周辺325戸が停電。道立四季の杜公園(亀田中野町)では高さ7〜8メートルのニセアカシアやシカラバなど約35本の立木が倒れて散乱。撤去に時間を要するため、安全が確保できないとして15日まで閉園することを決めた。
七飯町でも16件の倒木があった。鳴川の国道5号(赤松街道)で高さ約10メートル、太さ約75センチのアカマツが倒れたため、約2時間にわたって通行止めと一部規制の措置を取った。
農業被害では、知内町でハウスのビニール破損4棟、ホウレンソウとニラの被害0・11ヘクタールを確認。北斗や七飯、函館を中心にハウスのビニール破損が相次ぎ、北斗では白川や稲里地区を中心に50棟以上の被害が確認された。長ネギやトウモロコシなど露地野菜の倒伏があり、渡島農業改良普及センターや各市町が被害調査を急いでいる。
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