駅名「新函館北斗」に決定
update 2014/6/12 10:13
【札幌】JR北海道は11日、北斗市市渡に建設している北海道新幹線駅の駅名を「新函館北斗」に決定したと発表した。函館市と北斗市の意見が割れ、8年余り論争を繰り広げたが、両市に配慮した折衷案で決着がついた。島田修社長は「利用客が北海道、函館行きであることを認識できる駅名」と命名の理由を説明した。
駅名は同社が「道の意見を参考に決めたい」としていた。JR本社で記者会見した島田社長は、道側から「新函館は仮称として定着している。北斗市にも一定の配慮を」という要望を受けたことを明かし、「最終的に社内で検討し、決定した」と経緯を説明。「両市が主張した案も検討した」と語ったが、最終的に道の意向を反映させた。
駅名決定の理由について「新駅と現函館駅は約18キロ離れており、函館駅の隣にあると誤認されないため」とし、利用者の視点に立った決定であることを強調。「決定が遅れたが、2016年3月の開業に向け、これから宣伝に力を入れていきたい」と述べた。
新駅の名称をめぐっては函館市が「新函館」、北斗市が「北斗函館」を主張。両市の議会がそれぞれの案を駅名にするよう決議し、両市の対立は開業準備にも影を落とした。
両市は、地元案の一本化を目指して3度協議の場を設けたが、歩み寄りはみられなかった。調整できなかった両市はJRに一任。8日に島田社長と高橋はるみ知事が会談し、JRサイドが道に意見を求めていた。
「新函館北斗」は、駅名問題の早期打開を願い、昨年10月に函館商工会議所の松本栄一会頭が示した私案。島田社長は「知事から『新函館北斗』という具体名の提示はなかった」と述べた。
また、北海道新幹線で青森県側に新設される奥津軽駅(仮称)は、今別町や県の要望通り、「奥津軽いまべつ」に決定。新幹線は新青森を出て「奥津軽いまべつ」、「木古内」、「新函館北斗」となる。
同社は今年4月に新幹線車両のデザインを発表。車両はすでに発注済みで、今年秋に本道に陸揚げする予定。12月から開業に向けて試験運転を行う。
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