観光の経済波及効果1554億円…函館市と観光協調査
update 2014/6/11 10:15
函館市と函館国際観光コンベンション協会は、2013年度の観光アンケート調査結果をまとめた。観光客1人当たりの消費額は宿泊客が2万9585円、日帰り客が8025円。観光入り込み客数(推計値)の481万9000人を掛けあわせた観光消費額は1043億円、観光全体の経済波及効果は1554億円となった。
調査は昨年4月から今年3月まで、市内主要観光ポイントでの対面聞き取りなどで実施し、1544人から回答を得た。このうち1497人が宿泊客だった。
前年度と比べて1人当たりの消費額は宿泊客がほぼ同額、日帰り客は約1300円ほど減少。パック旅行商品を利用した人のパック料金以外の消費額は1万6419円だった。宿泊客の土産購入費は9771円、飲食費は6246円で、日帰り客と比べるとともに2倍以上の消費があり、滞在日数を伸ばすことが経済効果を高めることに直結する結果となった。
全体の観光消費額は観光客数が約32万人増加したことに伴い、前年度比18億円増となった。経済波及効果は市独自の産業連関表を用いて算定した生産誘発倍率1・49倍を掛けたもので、同24億円の増加だった。
来函者の居住地別では、道内が19%、東北18%、関東35%など。家族旅行で訪れた人が半数以上で、20歳代のみ友人らと訪れる割合が7割超となった。来函回数は初めてが38%で、3回以上訪れた人も34%いた。地域別にみると、道内、東北居住者は86%以上がリピーターで関東でも55%と再訪率は高かった。
旅の行き先は道内周遊44%、函館のみ49%で、函館を選んだ理由は夜景、歴史的建造物、グルメと続き、函館観光の三大要素が占めた。目的とする観光ポイント上位はウオーターフロント(ベイエリア地区)、元町周辺、函館山、五稜郭となった。市内の移動手段は路面電車が最も高く、観光バス、徒歩が上位を占め、主要観光スポットが集積した函館の特性が移動手段からもうかがえるほか、路線バスも13%が利用した。
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