地酒「函館奉行」醸造へ豊作祈願 好適米「吟風」田植え

update 2014/6/8 10:20


 今年誕生した函館の地酒「函館奉行」の原料となる酒造好適米「吟風」の田植えと豊作祈願祭が7日、市内米原町の水田で開かれた。生産者や醸造元、販売店などの関係者14人が豊作とともに、安定した地酒の生産を願った。

 地酒は昨年、休耕田だった亀尾地区の約8000平方メートルで生産された吟風を原料に、小西酒造(兵庫県伊丹市)が純米吟醸酒を醸造。同社の自社酵母のほか、函館高専の小林淳哉教授の研究グループが開発した菜の花酵母を用いた酒の計2種類を生産し、今年1月から販売している。

 昨年は3・2トンを収穫。自社酵母酒を720ミリリットル入り1700本、1・8リットル入り300本、菜の花酵母酒は1・8リットル入りを200本作っており、人気は上々。酒を取り扱うイチマス(湯川町1)の稲船正光専務は「菜の花酵母は残り50本程度しかなく、通常品も残り300本を切っており、予想以上の反応だった」と話す。

 今年も同じ水田を使い、橋田孝一さん(67)、寺本功さん(69)の生産者2人が3日から田植えを始めた。午前11時から行われた式典では神事に続き、小林教授や小西酒造の庄司明生営業本部長、市農林水産部の川村真一次長らが豊作を願って田植えを行った。

 新函館農協の指導を得ながら約4トンの収穫を目指しており、1・8リットルで約3000本の出荷を見込む。地酒生産を企画した道食品開発流通地興の谷沢広代表理事は「10月には穂が黄金色となることを願っている。函館奉行が北海道新幹線開業にふさわしい新しい地酒として、市民や観光客に飲んでいただく機会も多くなるのでは」と話していた。

提供 - 函館新聞社

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです