JR北海道、特急北斗8月から再開
update 2014/6/7 10:06
JR北海道は6日、出火事故を受けて運休していた特急北斗(函館―札幌間)4往復の運行を8月1日から再開する方針を固めた。同社が事故原因の調査をまとめ、エンジンの試験を重ねた結果、安全運行ができると判断。特急北斗が定期運行になることで、臨時列車3往復の運行をやめ、現状より1日1往復増の9往復18本となる。繁忙期の混雑解消や輸送力向上が期待される。
同社によると、一連の出火原因はディーゼルエンジンに送る燃料を調整する部品「スライジングブロック」に過度な負担がかかり破損したのが、引き金となったと断定。負荷が軽減されるように同部品を改良し、エンジンの試験を重ねた末、安全が確認されたことから運行再開を決めた。
昨年相次いだトラブルで、同社は昨年11月にダイヤを改正。事故前の札幌―函館間は11往復22本だったのに対し、一時は臨時列車も入れて7往復14本まで減車した。このため、週末や年末年始の帰省ラッシュを中心に例年以上の混雑となった。8月から特急北斗は5両以上の編成となり、現状より1往復増えることから輸送力が向上する。
同社は「長い間、ご迷惑、ご心配を掛けた。今後は事故を起こさないように取り組んでいきたい」とコメントした。
2012年9月から昨年7月にかけて出火、煙が出るトラブルが相次ぎ、函館―札幌間では昨年4月に八雲駅構内で停車中に発煙。7月には八雲町のJR函館線山崎―鷲ノ巣間を走行中の特急北斗14号から出火し、乗客約200人が避難した。この出火事故以降、事故車両と同じ型のエンジンを搭載した車両の運休を決めた。その後、学識者などの第三者機関を交えて対策会議を設置し、原因の特定などを急いでいた。
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