海の研究拠点開所 函館市国際水産・海洋センター

update 2014/6/3 10:16


 函館市国際水産・海洋総合研究センター(弁天町)の開所式が2日、同センターで開かれた。関係者約300人が出席。工藤寿樹市長、高橋はるみ知事らがテープカットを行い、函館から世界に発信するマリンサイエンス分野における研究成果の創出を願った。

 市が2003年に策定した「函館国際水産・海洋都市構想」を推進する拠点施設。3つの海流が流れ込む地理的、自然条件と、学術研究機関が集積する地域全体の優位性を生かし、産学官の連携でマリンサイエンス分野の革新技術の創出を目指す。総事業費は約45億円。

 施設内の研究室には、道総研函館水産試験場、北大大学院水産科学研究院、公立はこだて未来大学をはじめ、民間企業を含めた10機関が入居。水産・海洋分野のさまざまな研究開発に取り組むことのできる実験設備を備える。開所式に合わせて大型実験水槽には近海で取れたホッケ50匹が放流された。

 式典で工藤市長は「函館の持つ優位性を生かし、国際的な水産海洋に関する学術研究拠点都市の形成を目指している。地域活性化につながる成果がより一層生み出されることを期待している」とあいさつ。高橋知事は「これまでにない恵まれた産学官の連携環境が実現した。北海道、日本の未来につながる新たなイノベーション創出に向け、大きな励みになる」と期待を込めた。

 また、自民党の前田一男衆院議員は「函館の文化と歴史は海とともにある。思いが結集したセンターの完成は意義深く、函館のさらなる発展が期待できる」と述べた。このほか、公明党の佐藤英道衆院議員ら、道内選出の国会議員が祝辞を述べた。

 3日から一般市民もエントランスホール、4階展望室など一部区域内の見学が可能。同日午後1時半からは「食とバイオ国際交流シンポジウム」が開かれる。

提供 - 函館新聞社

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