不安の中 スルメイカ初出漁

update 2014/6/2 10:11


 道南スルメイカ漁が1日に解禁となり、函館市漁協の函館小型いか釣漁業部会(佐藤豊次部会長)が函館漁港から今季最初のイカ釣り漁に出漁した。燃油高に加え、群れの北上遅れが指摘されており、出漁を見合わせた船も多かった。

 同漁協の組合員が購入するA重油価格は同日現在、前月から据え置いて1g当たり98・2円(税別)。前年同期より7・7円高い。

 漁業者は片道5〜6時間かけて松前沖に向かい、夜間に漁を行う。2日午前5時半から「いけすイカ」の初競り予定だが、初日の水揚げ量は厳しそうだ。

 青森県産業技術センター水産総合研究所(平内町)は、同県日本海での漁獲状況について「水温が低くて群れが来ておらず、まだ漁獲が本格化していない」と説明。ようやく青森沖でも、イカが来遊する15度の水温帯になりつつあるという。

 道総研函館水試(金森浩一場長)も、調査に基づき序盤の漁獲は低水準になると予想している。

 イカ漁師の田原正明さん(54)は「漁模様のいい情報が入ってこないので、不安が大きい。燃油高もあり、例年以上に厳しい年だと思う」と話した。

提供 - 函館新聞社

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